テイカ、世界市場の需給タイトで酸化チタンの価格を値上げ
2018.08.16
編集部
酸化チタンを中心に化学工業薬品の製造・販売を手掛けるテイカ株式会社(大阪府大阪市)はこのほど、酸化チタンの価格を値上げした。市場で価格が続伸していることが背景にある。
今回の価格改定では、1kg当たり35円とした。8月1日納入分から適用を開始した。
酸化チタンは製造コストにおいても高い水準で推移している。世界的な環境規制強化により供給がタイトなチタン鉱石や、前年同期比で高値推移する燃料費、各種化学品・物流費の価格変動などを主な要因に挙げている。
こうしたことから、同社では安定供給確保の観点から、製造コスト上昇分を製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。
酸化チタンの用途は自動車のボディ、住宅の壁、化粧品、グラビアインキなど幅広い。中でも微粒子酸化チタン『MTシリーズ』は、紫外線から肌を守る機能性顔料用途(化粧品)を中心に、自動車のトップコート用塗料用途などでも採用されている。
- 参考リンク
- テイカ株式会社