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美容業界のフィジタル成功の鍵は「生活者による体験」

デジタルとフィジカルの融合が進む美容業界の現状と将来を議論する「Beauty x Tech Forum」が12日、都内で開催され、「フィジタルを成功させるための鍵とは」と題したパネルディスカッションにおいて、売上に直結するか否かは議論の残るところだが「生活者の体験」は重要との認識で一致した。

パネルディスカッションでは、株式会社カネボウ化粧品 メディア企画グループ部長の加藤義久氏、株式会社LDH JAPAN 執行役員CDO デジタルマーケティング本部 本部長の長瀬次英氏、アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京 シニア・プリンシパルの廣澤篤氏、ELGC株式会社 エスティローダー事業部 マーケティング本部デジタルマーケティングマネージャーの宮下麻未氏の4名が登壇。株式会社アイスタイルBeautyTech.jp編集長の矢野貴久子氏が進行役を務めた。

宮下氏は、エスティローダーとLINEで友達になるとリキッドファンデ『ダブルウェア』のサンプルがもらえるというキャンペーンを引き合いに、まずは「受けとってもいいよというお客のマインドを増やす」ことが大切だと指摘。

廣澤氏は「現場の店頭スタッフは商品の顔だが、デジタルを使っても人間スタッフと同じサービスを提供できるところはある」との認識を示した。

長瀬氏は「店頭に何度も足を運んでもらえるかは、来店した時のお客のリアクションを観察してみないとわからない」と強調。加藤氏は「ブランドの熱狂的ファンからは、ブランドへの辛らつなお叱りを受けることがある」といい、ブランドに対する強烈な愛着を持っているファンを作ることも大切とし、“恋愛と同じ”との認識を示した。

デジタル化が進む現在においては、一見、商品の高スペック化が求められているかに見えるが、実はお客にとっては「楽しめる場所がほしい」もの。売上にはすぐにはつながらないかもしれないが、この体験を積み重ねてファンを増やしていくことがデジタル時代においても重要だとの認識で一致した。

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