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筋肉には牛乳より人口肉「Quorn」のたんぱく質が良い

海外では特に菜食主義者向けに普及している人口肉の「Quorn」が動物性たんぱく質と比較して、運動後の筋肉形成サポートにより効果的であるという研究結果が73日、英University of Exeterからニュースリリースされた。

Quorn(クォーン)」は、菌類のFusarium venenatumの発酵過程から1960年代に開発に成功した人口肉で、菌類を意味する「myco(マイコ)」を冠して「mycoprotein(マイコプロテイン)とも呼ばれている。今回の研究では若い男性ボランティアを対象に、運動後にミルクプロテインまたはマイコプロテインを飲んでもらい、筋肉形成への影響を比較した。筋肉形成率は安定同位体標識の「トレーサー」を用いて行った。

その結果、ミルクプロテインを摂取した人は筋肉形成率を最大60%増加させ、マイコプロテインを摂取した人はこの2倍以上増加させることがわかった。「代表的な動物性たんぱく質であるミルクプロテインに比べ、マイコプリテインは筋肉をより早く成長させることができる」と同大学栄養生理学准教授ベンジャミン・ウォール博士は述べている。研究者らは、多くの人々が環境的または健康的な理由で肉の消費を減らそうと試みている現代では、より良い栄養と筋肉の成長を提供することができる代替たんぱく質供給源としてのマイコプロテインは重要であると考えている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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