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イギリスでスキンケアルーチンの簡素化の傾向

イギリスでスキンケアを簡素化する傾向があるようだ。グローバル市場調査会社ミンテル が8日発表した調査結果によると、10人に3人近く(28%)のイギリス人女性が顔のスキンケアルーチンの製品数を減らしており、20〜29歳の若いミレニアル世代においては、半数以上(54%)が簡素化しているという。

多段階のルーチンから離れて、1つの製品だけを使用して顔をクレンジングする女性の割合は、25%(2018年5月調査)から28%(2019年5月調査)に増加。一方、4つ以上の製品を使用してクレンジングする女性の割合は、26%(2018年同調査)から18%(2019年同調査)と大幅に減少した。カテゴリー別にみると洗顔ワイプ(54%から43%)の利用減少が最大で、 洗顔ウォッシュ(55%から50%)、洗顔トナー(29から%から25%)と続いた。

フェイシャルケア製品の使用も過去12ヶ月で転落した。デイクリーム/ローションを使用している女性の数は66%から60%に、ナイトクリーム/ローションは48%から44%に減少し、カラーコレクト(CC)、デイリーディフェンス(DD)クリームは21%から15%に利用率が減少した。フェイシャルオイルと美容液のみ利用率が2018年5月から2019年5月の1年間で24%を維持した。 全体として、イギリスの女性のフェイシャルスキンケア市場は2019年に1%近く減少し、2018年の11億7000万ポンドから推定11億6000万ポンドに減少すると予想している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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