世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

オーガニック乳製品の世界市場は2026年に388億ドル規模に

オーガニック乳製品の世界市場は2026年には388億ドル規模に成長するという予測を米市場調査会社 Allied Market Research(アライドマーケットリサーチ)は、このほど発表した。2018年の世界のオーガニック乳製品の飲食市場は178億5000万ドルと報告されている。2019年から2026年にかけて10.2%の年平均成長率(CAGR)を記録し、2026年には387億7000万ドルに達する見通し。

同リサーチ会社は、有料レポート「 Organic Dairy Food and Drinks Market by Type (Organic Milk, Organic Yogurt, Organic Cheese, and Other Organic Dairy Food and Drinks): Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2019–2026」の中で、健康への関心、新規製品の急速な技術開発、および有機農業を奨励する政府のイニシアチブに関する意識の高まりは、世界のオーガニック乳製品の食品および飲料市場の成長を促進すると予測した。

製品タイプ別に見ると、オーガニック牛乳市場が市場のほぼ半分を占めており、予測期間中も堅調に市場は拡大するようだ。最も成長が期待されている製品部門はオーガニックチーズで予測期間中に CAGR10.6%で成長すると予測。新しいフレーバーのナチュラルチーズの市場投入が加速すること、手頃な価格帯の設定などが消費者の購買欲を刺激すると予想されている。

地域別にみると、北米市場は2018年に世界市場の5分の2以上と最大のシェアを占めた。北米市場では消費者が食品や飲料を便利に購入できるように開発された小売構造が今後も市場の成長を補完するとみられている。ただし、ヨーロッパ地域は、オーガニック製品への意識の高まりと強力な小売チャネルの構築で、予測期間中に地域別では最高のCAGR10.5%で成長する見通し。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP