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スイスのジボダン社、香料成分の持続可能なアプローチ生産を加速

スイスの香料最大手ジボダン社は、10月30日、持続可能性の研究活動の一環として、最も広く応用されている生分解性フレグランス成分Ambrofixを新しいバイオテクノロジーアプローチで合成すると発表した。

同社が新しく開発したバイオテクノロジーにより持続可能に供給されたサトウキビを発酵させて100%再生可能炭素を維持しながら、100%天然由来のAmbrofixを生産していく。従来の生産方法と比較して、1キログラムの新しい原料を生産するのに必要な土地は100倍少なくなるという。

Ambrofixは1950年代に初めに開発されて以来、調香師や消費者の間で高い人気を維持している成分の一つ。洗濯洗剤やシャンプーなどの家庭用品やパーソナルケア用品から高級香料に至るまで、一般消費者向け製品で広く使用されている。消費者は安全で高品質な製品を求めると同時に環境保全への関心も高めているので、企業の責任ある革新へのコミットメントがより評価され購買決定につながるようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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