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欧米でフェイスマスク着用の有効性支持へ

新型コロナウィルス感染症拡大の予防対策として、欧米でフェイスマスクの着用の有効性が認識されている。日本では風邪予防や花粉症予防のためにフェイスマスクを着用する人が多く見られるが、欧米諸国では医療従事者以外では、一般人がフェイスマスクを着用している光景は、これまでほとんど見られなかった。アメリカでは初めて、カリフォルニア州ロサンゼルス市で4月10日より外出時にフェイスカバー着用が義務化、15日には 南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで外出時のマスク着用が義務化された。

緊急時以外は外出禁止令が出ているロサンゼルス市では、医薬品、食料品などを購入するための外出は認められている。ただ、外出時は人との接触を避ける対策の下、ソーシャル・ディスタンシング(人との距離)を6フィート(約2メートル)取るように義務付けられており、今回のフェイスカバー着用の義務化はこの対策を強化するためと言われている。ファイスカバーはマスクである必要性はなくバンダナなどの代用品で顔を覆うことが要求される。

イギリスではイギリス医師会雑誌(BMJ)がオンライン版(9日)で、予防策として人々にフェイスマスクの着用を奨励する時期だという専門家の論文を発表した。オックスフォード大学のTrisha Greenhalgh教授らは、 新型コロナウィスル感染への予防対策としてのフェイスマスク着用に関する臨床試験の証拠は欠如しているが、「フェイスマスク着用によって失うものはほとんどなく、何か得る可能性があるのなら予防策としてフェイスマスクの着用を奨励する」などと論じている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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