東京農大バイオインダストリー  ~エミュー化粧品を開発・販売~

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2020.12.3

編集部

株式会社東京農大バイオインダストリー(北海道網走市)は、ダチョウに次ぐ背の高い鳥でオーストラリアの国鳥にもなっている「エミュー鳥」の皮下脂肪から採ったオイルを活用してエミュー化粧品を開発し販売を始めた。

同社は、東京農業大学発バイオベンチャーとして2004年4月にバイオ集積に取り組む北海道網走市に設立した。
以来、同社は、同大学のオホーツクキャンパスと共同で「エミュー」を飼育し、肉や卵、オイル等の研究・開発に共同で取り組んできた。

そうした中、エミューの皮下脂肪を精製したオイルが不飽和脂肪酸(炭素同士に二重結合を含む脂肪酸のことで、コレステロールの抑制や過酸化脂質の発生等を予防)を豊富に含み、浸透性・保湿性に優れていることを発見(厚生労働省の医薬部外品添加物リストに掲載)し、エミューオイルを活用した化粧品開発につなげた。

これまで同社が開発したエミュー化粧品は、エミューオイルにマカダミアンナッツオイルを配合した「モイスチャーオイル」やエミューオイルにスクワランオイルを配合したクリーム、石鹸、ボディソ―プなど。
化粧品は現在、通信販売中心に展開。大学の生協などでも店頭販売している。また、エミューオイルは、原料メーカーに供給量が増える傾向にある。

同社は今後、エミューオイル抽出技術の高度化や保湿オイル、マッサージ オイルなどの化粧品・医薬部外品等の開発に取り組むほかエミューの食肉加工品の拡販に努める。

参考リンク
株式会社東京農大バイオインダストリー

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