世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

アメリカで手洗いの習慣が昨年より減少

商業用洗面器機開発会社の米ブラッドリー社は、アメリカ人は昨年より手を洗わなくなったという調査結果を2月10日、発表した。同社が2021年1月に実施したHealthyHandwashingSurvey™によると、アメリカ人の57%が1日に6回以上手を洗っていることが分かったが、昨年4月の調査結果78%からはかなり落ち込んだ結果となった。

同社は、2021年1月11〜13日に1050人のアメリカ人成人を対象に手洗いの習慣、コロナウイルスとインフルエンザに関する懸念、および公衆トイレの使用について調査した。

コロナウイルスに感染することを懸念していると言うアメリカ人は81%と大半をしめた。手洗いの習慣調査では、53%が外出から帰宅した時に手を洗うと回答しており、昨年の4月の調査67%より14ポイント減少した。家族に手を洗うよう促すか否かの調査では、今年は38%が促すと回答しており、昨年の54%に対して16ポイント減少。

アメリカ人が取っているパンデミック予防策に関しては、昨年以降大きな変化がみられた。現在はマスク着用がコロナウイルス感染予防対策の最大の行動であり、ソーシャルディスタンスと続き、手洗いは3番目になっている。2020年4月の調査では、マスク着用は5番目に取る行動で、実際、マスクを着用しているアメリカ人の割合は、2020年4月(24%)から2021年1月(69%)にかけてほぼ3倍になっている。

ブラッドリー社の戦略および企業開発のディレクターのジョン・ドミセ氏は、調査結果から、「アメリカ人はパンデミックに慣れて、ある種の倦怠感を経験しているようだが、手洗いの警戒を維持することは重要である」などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP