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世界のコーヒー豆の新製品開発はより持続可能性を支持

ホームバリスタのトレンドは、コロナ渦、一段と加速しているようだ。世界のパッケージコーヒーの販売数は増加傾向にあり、新製品開発はより倫理的に持続可能性を追求している。グローバル市場調査会社ミンテルが7月23日にリリースしたコーヒー豆の新製品グローバルデータベース(GNPD)によると、2019年と比較して2020年に世界のパッケージコーヒーの新製品発売は8%増加した。その内訳は、ポッド(24%)、粉コーヒー(23%)、豆(15%)とホームバリスタのトレンドを反映させた。2020年に発売された新コーヒー製品のほぼ半分(48%)が倫理的または環境を配慮しており、 2012年の25%と比較してほぼ2倍近く持続可能性の追求が加速していることが明らかになった。

ホームバリスタのトレンドは、 2020年、欧米で著しい成長が特定された。ポッド、豆、挽いたコーヒーの新製品発売はコーヒーの新製品発売の77%を占めた。アジア、ラテンアメリカ、中東、アフリカ諸国では44%で、ミックス(20%)、インスタント(18%)、レディトゥドリンク(RTD)(19%)の品種開発が主流になっている。

世界のコーヒーイノベーションの4分の1(24%)を占めるポッド/カプセルは、ごみの量が多いため、環境問題に取り組む中、物議を醸している現状がある。 世界で販売されているポッド/カプセルの39%がリサイクル可能なタイプで、その内、生分解性なタイプは11%で堆肥化可能なタイプは10%たらず。

同社フード&ドリンク部門アソシエイトディレクターのJonny Forsyth氏は、持続可能性は今後20年間、コーヒー業界にとって決定的な問題になると予測しており、 特に、リサイクル可能であるがほとんどリサイクルされていないポッドタイプの製品で、“より環境に優しい”製品販売が急速に進むと予想している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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