仏香水大手Inter Parfums, Inc.（インターパルファム）の完全子会社Inter Parfums USAは、国際的に有名なファッションハウス、オスカーデラレンタの香水部門の特定資産を取得することで合意したと発表した。買収価格など詳細は明らかにしていない。同時に、同社はオスカーデラレンタのブランドで香水や化粧品を独占的に製造販売するライセンス契約を結んだ。

オスカーデラレンタは2009年に仏ロレアル社と香水開発のライセンス契約を解消して以来、同社独自の販路で香水部門を展開してきた。今回の契約は12月2日に締結する予定としており、その後はインターパフュームＵＳＡが既存のオスカーデラレンタの香水事業を引き継ぐ。

インターパルファムの会長兼最高経営責任者（CEO）のJean Madar氏は、「オスカーデラレンタはファッション、香水の両業界で象徴的なブランド。インターパルファムは、世界中のオスカーデラレンタの香水部門のビジネス拡大に経営資源やノウハウを捧げたい」とコメントしている。

インターパルファムはランバン、モンブラン、ジミーチュー、ブシュロン、ヴァンクリーフ＆アーペル、カールラガーフェルドなど高級ブランドのフレグランスを専門にライセンス契約を結び、世界100カ国以上の市場で香水販売を展開している。同社の2012年度の売上は654百万ドルで、前年度比6%の増加を計上している。