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ニキビ後の紅斑に利用率1位の治療とは?

ニキビ後の紅斑治療に関する文献の系統的レビューの結果が1月25日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

ニキビ後紅斑のさまざまな治療の有効性は多くの研究で調査されているが、ゴールドスタンダードの治療法は決定されていない。今回の研究では、ニキビ後紅斑のさまざまな治療オプション、各モダリティの利点に関する系統的文献レビューを行い、それらの有効性、安全性、および実現可能性を比較することを目的とした。PubMed、MedlineおよびEmbaseデータベースで2021年4月28日までに公開された文献を体系的に検索し5796件を抽出、そのうち18件を今回の系統的レビューの対象とした。

その結果、光およびレーザーベースのデバイスがニキビ後紅斑で最も頻繁に使用される治療法だった。レーザーデバイスの中ではパルス色素レーザー、次にNd:YAGレーザーの使用が多かった。オキシメタゾリン、トラネキサム酸、酒石酸ブリモニジンなどの局所治療は、ニキビ後紅斑の病変を軽減する上で有望な治療法で、今回のレビューでは深刻な副作用に関する報告はなかった。結論として、レーザーと局所薬剤の両方がニキビ後紅斑の病変に有効と考えられた。さらにランダム化された臨床試験の必要があることも示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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