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たくさん食べるのは空腹のせいではないらしい

空腹とエネルギー摂取量は関係しないという研究が10月13日、「Critical Reviews in Food Science and Nutrition」オンライン版に掲載された。

おなかがすいているときにはよく食べる。というのは一般的な感覚であり、食事をする人による主観的な食欲評価は評価後に続く食事のエネルギー摂取量の予測に広く使用されている。しかし現在、エネルギー摂取量予測ツールとしての食欲の妥当性は体系的に検討されていない。英国シェフィールド大学医学部腫瘍外科分子消化器研究グループのGuy M. Holt氏らによる今回の研究は、自己申請した食欲の評価とエネルギー摂取量の定量化を研究した462本の論文を対象に、その妥当性を調査した。

全論文の51.3%が、食欲とエネルギー摂取量に対応する関係がないことを示した。食欲のスコアとエネルギー摂取量の直接的統計比較を記載していたのは、わずか6%の論文の身だった。カイ2乗分析は食欲とエネルギー摂取量の関係が、年齢、性別、またはサンプルサイズによる研究タイプとは無関係であることを実証した。研究者らは、自己申告による食欲評価は確実にエネルギー摂取量を予測できるものではないという結論に達した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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