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英国での詰め替え可能なプレステージ美容製品の売上増加

イギリスで詰め替え可能なプレステージ美容製品の売上が急増している。グローバル情報会社NPDグループが15日にリリースした調査結果によると、2022年1月〜7月末までの7ヶ月間の詰め替え可能なプレステージ美容製品の売上高は前年同期と比較して 47% 増加し、市場は3400 万ポンド規模に達したようだ。プレステージ美容製品全体の調査比較期間の増加は22%で、詰め替え用製品の需要が伸びていることが明らかになった。

メイクアップ分野で詰め替え可能製品の需要の伸びが著しい。2022年1月〜7月末のメイクアップの売上は前年同期と比べて 364% 増加した。このうち、売り上げの半分強がリップカラー製品によるもので、次にブロンザーとブラッシュのリフィルの売上増も貢献した。前年同期比で 30% の増加を報告したメイクアップ市場全体の売上成長とは対照的な結果となった。

フレグランス分野は、詰め替え可能なプレステージ美容製品の市場において革新的な役割を担っている。今日まで、化粧品メーカーはより大きなサイズに焦点を当てており、詰め替え用の選択肢は限定されていた。ただ、2022年1月〜7月末までの期間に、45〜74mlの通常サイズのフレグランスジュース (EDT、EDP、香水、コロンを含むすべての形式) の売上高は、前年同期と比較して大幅に増加しており、このカテゴリーでは詰め替え可能製品の小売りがよりメインストリームになりつつある。伝統的に、8月と9月にフレグランスの新作がリリースされるので、詰め替え可能フレグランス開発がこれから重要なテーマとなると予測される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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