テラ、子会社設立し免疫細胞医薬品の早期承認目指す
2013.12.10
編集部
がんワクチン開発のベンチャー企業テラ(ジャスダック上場)は、12月10日開催の取締役会で、全額出資の子会社「テラファーマ㈱」(東京都港区、代表取締役矢﨑雄一郎氏)設立を正式決定した。1月に子会社の設立登記を行なう。
同社が子会社テラファーマ株式会社を設立したのは、樹状細胞ワクチン「バクセルR」(商品名)の早期承認を目指すのが狙い。
「バクセルR」は、同社が開発したがんワクチンの一つ樹状細胞ワクチンをベースとした国内初の免疫細胞医薬品(がん治療用の再生医療製品)。現在、九州大学と共同で大量増幅培養技術を用いた細胞医薬品製造のためのフィージビリティスタディに入っている。事業化に目途がつき次第、「バクセルR」の製造・販売承認申請を行なう。
同社は、すでに樹状細胞ワクチン(注射剤)について大学病院をはじめとした全国32ヶ所の医療機関に提供し、がん患者に投与を行なっている。