トマトで乳がん予防
2013.12.25
編集部
閉経後女性の乳がんリスクは、BMIが増加するにつれて増加する。減量によりBMI値を改善する以外に、乳がんのリスクを減少させる実用的な予防方法はまだ知られていない。
「the Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」誌の12月号に掲載された 今回の研究では、血糖や脂肪を調整するホルモンのアディポネクチンを増やすために、リコピンやイソフラボンが豊富なトマトと大豆を多く含む食事を摂取し効果を検討した。
オハイオ州立大学総合がんセンターでのこの試験には70人の閉経後女性が参加。10週間を毎日最低25mgnのリコピンを含むトマト製品を摂取し、さらに別の10週間では毎日最低40gの大豆製品を摂取した。結果、トマト摂取期間終了後にアディポネクチン値が平均9%増加、大豆摂取期間終了後にアディポネクチン値は減少していた。研究者らは「トマトの摂取は、閉経後のとりわけ肥満していない女性の乳がんリスクを減らす可能性がある」と結論した。
減量効果は確認されていないものの、トマトは乳がん予防に役立つかもしれない。