●概要
衣類の下に着用することによりボディラインを美しくみせる下着。
一般的な肌着よりも丈夫な生地で作られており、パーツの数も多く、縫製工程に手間がかけられている。体に固くフィットするよう仕上げられているため、着ているだけで自然に脂肪を移動させながら引き締め、プロポーションを美しく整える効果がある。補整下着の歴史は古く、始まりは古代ギリシャにまでさかのぼるが、日本で普及し始めたのは戦後のこと。
1950年代に下着ブームが巻き起こり1960年代になるとヒップラインを上げるガードルや、乳房を支えるブラジャーなどの補整下着が流行。以降、女性たちのファッションの一部として広く浸透した。
●美容へのアプローチ
市場にはブラジャー、ガードル、ウエストニッパー、ボディスーツ、スリーインワンなどさまざまな型の補整下着が存在する。サイズの合わない補正下着を着用しつづけていると、血行が悪くなったり、肌にダメージを残したりすることがあるため、体型に合った商品を選定する心がけが必要。
かつては補整下着というと苦しいイメージがあったが、素材や縫製技術の進歩により着心地が優しく、かつサポート力の高い製品が多く開発されている。近頃の傾向としては弾力性、伸縮性に優れたパワーネットという素材を使った製品が多くみられる。また、美脚を目的としたサポート力の高いストッキングやソックスなどもトレンドとなっている。