80年後の顔を見たいですか?

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2014.04.14

国際部

米国ワシントン大学は4月9日、加齢による顔の変化を自動で作成するソフトの開発を発表した。

このソフトを使うと、赤ちゃんの写真を取り込めば、その子が高齢になるまでの顔写真画像を自動で生成できる。同様の画像生成を行う一般的な方法は、赤ちゃんの写真だけでなく、両親・祖父母・兄弟などの顔写真を取りこんで、その情報から将来の顔を推測する、レンダリングという方法。多くは編集ソフトによる手作業がないと、自然な顔写真にはならず、精度も低い。新しいソフトでは、赤ちゃんの写真以外の情報は取り込む必要がなく、ソフトの機能のみで短時間で自然な顔写真を作成できるという。加齢による顔の変化を、完全自動化で再生できるソフトはこれが初めて。

この研究結果はすでに学術誌に投稿されており、6月にオハイオ州コロンバスで開催される「IEEE Computer Vision and Pattern Recognition conference(コンピュータビジョンとパターン認識の国際会議)」で発表される予定。

研究者らによれば、顔は幼児期から青年期に劇的に変化するため、この変化をどう読み込むかが大きな課題だった。今回のソフトウェアでは、この変化に適応するために、同じ性別、同じ年齢の数千人の顔の平均(画素配列の平均)を取り、その後で視覚的な変化を計算。80歳になるまでの各年齢別に顔写真を生成することに成功した。実在する82人の生成された顔写真について、実験に参加したユーザーは、実際の顔写真と同じ頻度で自動生成の顔写真を選択しており、自動生成写真が現実と区別できないほどの精度を持っていることが証明された。

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