世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

チアシードとウチワサボテンがスーパーフードに?

古代の食品が見直され再活性化される中、 古代アステカで使用されていたchia seeds(チアシード/チアの種)とprickly pear(ウチワサボテン)が“スーパーフード”として脚光を浴びているーこのようなトレンドを市場調査会社ミンテルは20日、発表した。

チアはシソ科サルビア属の植物で、チアシードはこの果実の種。直径2ミリ程度で見た目は胡麻のような種として知られている。同社がグローバル市場を調査した結果、食・飲料成分としてチアシードの使用が2009〜2014年の間におおよそ10倍近く急成長しているという。特に北米で急拡大を続けている。

チアシード成分配合の新製品が2013年に市場投入された内、47%が米国市場で12%がカナダ市場であった。主に食品に使用されていたが、ここ最近になって飲料部門へも浸透し始めた。2009年には飲料カテゴリーでのチアシードの使用率はゼロであったが、2013年に発売されたチシードの製品の内、12%は飲料カテゴリーが占めた。

一方、2009〜2013年の間で100種類あまりのウチワサボテンが新製品として世界で市場投入された。この内6割が飲料水の成分に使用されたという。メキシコではウチワサボテンは二日酔いの治療法として伝統的に使用されていることもあり、新製品の内26%はメキシコ市場から発売された。

ダイエット効果を狙った健康食品としては効用について立証されておらず今後の研究が必要となるが、チアシード、ウチワサボテンの両方とも利点と用途の多様性を考えると北米、メキシコ市場からその他の諸国への広がりが期待される。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP