アメリカのスキンケアの新製品開発、敏感肌用に推移?
2014.07.1
国際部
アメリカのスキンケア部門で敏感肌用の新製品の開発が活発になっている。市場調査ミンテル社が6月16日、発表した調査結果によると、2014年四半期(1月1日〜4月1日)の間に発売されたスキンケアの新製品の25%がセンシティブ・スキンケアの領域だった。
同社は市場調査のモニターリングとして開発したデータベース GNPD(Global New Product Database)を調査ツールとして活用しており、2009年同期のデータではセンシティブ・スキンケアの新製品は全体の15%だった。消費者の意識調査ではスキンケアのユーザーの71%は肌に優しいスキンケア製品に特に興味を持っているというデータもある。
販売動向からもこの推移は明白になってきている。センシティブ・スキンケアの年間売上高は2億ドルを超えると推測される。このうち洗顔料と保湿剤(クリーム、乳液など)の売上高が大幅に増加傾向にあるという。
同社の調査によれば、スキンケア利用者の24%は自然、オーガニック成分を持つ製品を探すという。 22%はパラベンや香料を使用していない製品を探し、21%は敏感肌のために特別に開発された製品に興味を持っているという。消費者の肌に付ける成分への懸念の増加とスキンケアへのより高い効果を欲求することを反映していると、同社ビューティ&パーソナルケア上級アナリストの Shannon Romanowski氏は分析する。今後の成長はゆっくりと推移すると予想しており、カスタマイズ性と利便性を追求した製品開発に焦点が当てられると予測している。