グローバルに展開する香水・化粧品大手コティ社は7月9日、同社の成長路線を強化しビューティ産業の世界的リーダーとしての地位を強化することを目的とした新しい組織体制を発表した。新体制では２つの独立した事業部であるコティ・プレステージとコティ・ビューティーを製品カテゴリーと地域市場を重視したより総合的な組織としてブランドを構築していく。

Categories and Innovationのグループ社長には コティ・ビューティー前社長のRenato Semerari氏が就任し、マーケティング、研究開発、デジタル・コミュニケーションなどを統括する。製品カテゴリーとしてフレグランス、スキンケア、カラーコスメティック、ボディーケアの４部門に専門チームを結成してプレステージ、マスを差別化したポートフォリオの開発に取り組む。

Global Marketsグループ
社長にはコティ・プレステージ前社長のJean Mortier氏が任命される予定で、世界市場を北米、欧州、アジア太平洋／中東アフリカ、中南米の４つの地域に分ける。4地域はそれぞれ上級副社長によって管理され、地域の消費者、小売店の需要などの優先順位に従ってビジネス戦略を打ち立てるよう改革する。

今回の組織改革により消費の進化を市場地域、カテゴリー別から検知できるようになり、より革新的でシャープなアプローチが期待できるとしている。事象をクリアにすることで重複をなくし、最終的には業務効率を向上させて同社の高収益な成長に拍車をかけたい方針だ。