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イギリスのカラーコスメティックの年間売上高予測

イギリスのマスマーケットの化粧品の販売が堅調で2014年年間売上高が10億ポンドに達するとの予測を市場調査会社ミンテルは8月1日、オンラインで明らかにした。これに加えて、プレステージ化粧品の売上は5億5,200万ポンドと予測している。

過去2年間の総売上高は右肩上がりに推移しており、2012年の14億ポンドから2013年は15億ポンドに増加。プレステージ化粧品の市場シェアの比率は2012年の34%から2013年には35%と1ポイント拡大した。

2014年も好調な上半期を得たが、後半に入り成長率を維持するのは難しいのではないかと、同社ビューティ業界シニアアナリストのシャーロット・リビー氏は推測している。経験豊富な消費者の購買欲を刺激するには、プレステージブランドでは、製品を少量にして財布に優しい価格を提供したり、マスブランドでは、より高価な製品の良質さを消費者に納得してもらえるようマーケティング・コミュニケーションを強化するなど今後の対策を提示している。

ブランド・ロイヤルティを比較すると、平均で27%の消費者がお気に入りのブランドに忠実なのに対しプレステージブランドのファンデーションを購入する消費者の39%は化粧品のブランドをほとんど変えないと回答。ブランド・ロイヤルティが高い結果が表れた。

2013年からのナチュラルメイクの傾向は2014年になっても継続しており、自然な仕上がりやカメラ写りに最適な肌のトーンなどを求める傾向がより一層強くなるのではないかとみられる。同社の「Colour Cosmetics UK-2014」のレポートはホームページより有料で提供している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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