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アメリカで小学高学年で肥満と診断された子供は10代も肥満であるリスクが高い

ボストン小児科病院のリサーチャーによる、子供の肥満に対する研究結果が「Journal Pediatrics」オンライン版に11月4日に掲載された。小学5年生で過体重また肥満であった子供は、5年後の追跡調査で10代の年齢になっても肥満であるリスクが高いという。研究では、テレビを過剰に視聴する、肥満の親を持つ、大学の教育を受けていない親を持つなどいくつかの環境要因が作用すると示唆している。

研究チームは2004年から2006年にかけて3大都市であるアラバマ州バーミンガム、テキサス州ヒューストン、カリフォルニア州ロサンゼルス郡の公立小学校に通う5年生の中から約4000人を無作為に抽出して健康調査を実施し、さらに5年後、追跡調査した。主な調査分析は以下の通り。

・ 小学5年生で肥満だった65%は、10年生で肥満のままだった。 23%は、肥満ではないがそれでも太りすぎだった。わずか12%が標準体重に戻っていた。

・正常体重だった5年生の87%は、10年生で正常な体重のままであった。

・小学5年生で週にテレビを30時間見て、肥満の親を持っていた場合、21%の児童は10年生になっても肥満であった。

・週にテレビを10時間を見て、肥満の親を持つ児童では6%が肥満であった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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