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ビューティケアのトレンドは地域における季節性

ビューティケアとパーソナルケアのトレンドの鍵を握るのは季節性であるー英市場調査会社ミンテルは、このような美容アナリストの分析を3月30日公式サイトで発表した。最近の傾向として化粧品メーカーは、単に新色や新しい香りを導入するのではなく、世界の異なる地域の気象状況の変化に対応できるような革新的な製品の導入に力を注いでいるという。

同社の調査によると2014年グローバル市場でのビューティケアとパーソナルケアの新製品の市場投入は季節のトレンドの要求に応じた製品が全体の11.1%を占めた。2011年の9.8%から増加。なかでも顔のスキンケアの季節性を重視した新製品の発売が上昇している。「我々の研究では、消費者は環境の変化が自分の肌や髪の状態にどのような影響を与えるか、ますます認識するようになってきており、メーカー側は既にアプローチの手法を変えてきている」と同社ビューティ&パーソナルケア事業部グローバル社長のJane Henderson氏は述べている。

同社が独自に実施した消費者調査によると、ドイツの消費者の80%が使用するスキンケアを季節に応じて変える必要があると回答しており、中国の女性の48%が季節ごとに異なるブランドからスキンケア製品を選んでいると回答。アメリカの女性の間では、冬季にはシャワー製品などに保湿効果を強化して欲しいと思っている傾向が高かった。ブラジルではヘアケアに強い関心があることが明らかになり、消費者の30%は直射日光のダメージから髪を保護するための製品に付加価値的な価格を支払っても良いとしている。

グローバルに展開する美容メーカーにとっては、より細分化した地理的要因と季節性を組み合わせる開発とマーケティングが必要になっているのかも知れない。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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