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ビタミンAピーリングでお肌の表面脂質レベル増加

ビタミンAを使ったフェイス・ピーリングの効果についての論文が3月24日、「Journal of Cosmetic Dermatology」に掲載された。

ポーランドのAneta Wójcik医師らによる研究は、50〜69歳の女性を対象に、顔と首の皮膚脂質へのレチノール(ビタミンA)・ピーリングの効果を調べることだった。研究は額、頬、鼻、顎、首の皮脂分泌のレベルを、ドイツ製のSebumeter SM15を用いて測定した。レチノール・ピールは3週間おきに1回の計3回施術、皮脂分泌の測定は最終施術の3週間後に行った。

その結果Uゾーン、Tゾーンと首の皮膚表面脂質膜(リピッド・フィルム)に統計的に有意な増加が観察された。Wójcik医師らは、レチノール・ピールは、閉経後女性の皮膚表面脂質膜の増加を補助するとしている。ビタミンAによるピーリングは、ケミカルピーリングに比べてマイルドで皮膚への刺激がほとんどないという。対象は、ニキビ跡や色素沈着、またアンチエイジングへの効果も期待されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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