概要
女性ホルモンの1種であるエストロゲンに含まれる成分の一つ。エストロゲンの中で最も強い生理活性を有しており、エストロンの2倍、エストリオールの10倍に相当する。主に生殖器の発育に大きく関わっているホルモンで、女性の場合、卵巣から分泌される。エストラジオールは、生殖器から分泌されるエストロゲンの中でも、含有比率の高い成分となっている。そのため、産婦人科においては、卵巣機能をチェックする際の血液検査の指標の一つとなっており、妊娠中には胎盤性エストロゲンの一部として大量に分泌される。また、閉経や無月経によって、分泌量は変化する。
美容へのアプローチ
血液検査において、エストラジオールの数値が高い場合、通常、妊娠などの可能性が考えられる。逆に、この数値が低くなると、体に異変が生じているということになる。更年期を迎えると、世の女性の誰もが悩むのが髪の毛や肌の衰え。これは、エストラジオールの減少により引き起こされるもので、更年期障害の有無の指標にもなっている。ただ、更年期になると数値が下がるのは自然なことなので、特別に心配することはない。とはいえ、肌荒れなどが気になる女性にとっては大きな問題。対応策としては、食生活の改善や有酸素運動を行ったり、ホルモン補充療法などが有効とされている。