サラヴィオ化粧品、温泉藻類の化粧品ビジネスでふるさと創生表彰

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2015.07.6

編集部

政府がベンチャー振興策の一環として取り組んでいる表彰制度「ジャパンベンチャーアワード2015」の地方創生特別賞にサラヴィオ化粧品(大分県別府市)が選ばれ表彰された。

スキンケア、ヘアケア、ヘルスケア化粧品の製造販売を行う同社が今回、地方創生特別賞を受賞したのは、2012年に別府温泉から発見した抗炎症、抗糖化などの特徴を持つ温泉藻類「RG92」が肌荒れ、頭皮湿疹などへの作用機序を明らかにするなどビジネスの将来性と地域振興に繋がるとして評価されたことによる。

ジャパンベンチャーアワードは、経産省が中小企業基盤整備機構(中小機構)を窓口にして2000年から新たな事業創出や市場開拓などに挑戦するベンチャー企業の経営者を讃える目的でスタートした顕彰制度。

経産大臣賞、中小企業長官賞などの部門賞の中で2015年から新たに創設した地方創生特別賞は、政府のふるさと創生を狙いに創設されたもの。地方創生のビジネスモデルとして期待されている。

同社は、温泉藻類「RG92」について信州大学との共同研究で、遺伝子解析を行った結果、腰痛や関節痛、リウマチによる痛み、筋肉痛等の緩和に加え、アトピー性皮膚炎、ニキビ、痒みといった肌への有効性も確認するなどエビデンスを実証している。

温泉藻RG92の炎症性抑制RG92糖脂質の有効性試験は、炎症性サイトカイン(リンパ球から分泌される特殊たんぱく質)の添加や糖化ストレスをかけた毛乳頭細胞の炎症モデルにおいてRG92糖脂質が各種の炎症性サイトカインの発現を抑制することを実証(エビデンス図)。RG92糖脂質は「頭皮や毛包での炎症や老化を抑えることで脱毛を防ぐことが示唆された」としている。また、2015年1月に、藻類体から抽出したエキスを含有する組成物及び化粧用組成物、 炎症性疾患の治療・予防薬並びに新規微生物として特許を取得している。

これまでの表彰制度では、藻類「ミドリムシ」の大量培養や化粧品への配合で急成長し上場を実現したユーグレナやカプセル基材や外用基材を開発し、自社ブランド化粧品に応用し販売しているナノエッグなどのベンチヤーが受賞している。

今後、サラヴィオ化粧品のベンチャーキャピタル(VC)からの投資・出資や株式公開への動きが注目される。

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