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ファストフード店の近くに住んでいることと肥満は関連しない

肥満はファストフード店やジムとどのくらい近くに住むかに関連しないという研究結果が5月20日、スウェーデンのLund Universityからニュースリリースされた。

健康と居住地域には関連があることが知られている。例えば、肥満は貧困地域でより多く見られるなどである。また、他の国から報告された以前の研究では、ファストフード店やジムの距離が成人の肥満において重要な因子である可能性が示されていた。肥満が貧困地区でより多い理由探しは、長い間研究者と政策立案者の両方で関心の高いトピックであり、代表的な原因と目されたファストフード店やジムのような商業施設は多くの研究で注目され、議論されてきた。

同大学Center for Primary Health Care Researchに所属の学生Kenta Okuyama氏は「しかし、今回、私たちの150万人を超える成人の縦断的全国登録データを使用したスウェーデンでの大規模研究では、ファストフード店の利用やジムの不足と肥満の間に統計的に有意な関連はみられなかった」と述べている。この大規模研究では、ファストフード店を減らすか、ジムなどの施設を導入することは、理論的には健康的な食事と運動を促進するかもしれないが、国や地域によって効果は異なるとの結論に達している。Okuyama氏らは、スウェーデンにおける肥満の、その他の影響因子の特定調査を進めている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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