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紙と粘土と簡単なアート制作でストレス解消

簡単なアート制作でストレスが低下するという研究結果が6月15日、米国ドレクセル大学サイトで発表された。ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールは、作業45分後には低下が見られたという。研究の詳細は「Art Therapy」オンライン版に掲載されている。

同大学クリエイティブアートセラピーの准教授Girija Kaimal氏は「これは、アートセラピーの基本的考えなので、実際、驚くべきことではないのです」と述べている。

18~59歳の男女39人が参加したこの試験では、45分間のアートの時間を過ごしてもらい、時間開始前と終了後でコルチゾール分泌量を計測した。用意されたアートの材料は、マーカー、紙、粘土とコラージュ作品用の素材などで、参加者はこれらの材料を使って、自由に作品を作った。時間中に何か要望があれば、アートセラピストが対応した。

参加者の75%で、45分間の作品制作後にコルチゾールが減っていた。 コルチゾールの減り方には個人差があったが、アート制作の経験とは関連がなかった。参加者のひとりは「とてもリラックスできた。始まって5分もたつと、不安感が軽くなり、物事を大局的にみることができるようになった」と報告している。

実際には、25%でコルチゾールの増加もみられている。しかし、これは悪い兆候ではない。コルチゾールの量は1日を通して変化しており、一般的には、1日のスタートを切る朝に多い。アート作品制作後にコルチゾールが増えたのは、リフレッシュしたためかもしれないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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