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米コティ、P&Gのビューティ事業を125億ドルで買収

米化粧品大手のコティは、7月9日、 米日用品最大手のプロクター・アンド・ギャンブル( P&G )のビューティ事業を約125億ドルで買収することで合意したと発表した。ビューティ事業に含まれるのは、高級フレグランス、カラー化粧品、ヘアケア事業で、合計43のP&Gブランドがコティに合併される。

コティは同社の株式による買収を提示しており、これにより、P&Gは、コティの完全希薄化後ベース(未株式交付金を含む)のすべての発行済株式の52%を所有することになる。コティの既存株主は合併後の会社の48%の株式を所有する。

コティは、香水ブランドとしてヒューゴボス、ドルチェ&ガッバーナ、グッチなどプレステージブランドを傘下に収め、カラー化粧品としてカバーガール、マックスファクターなどマスマーケットブランドを手に入れる。また、ウエラ、クレイロールなどヘアケアブランドを新規ビジネスとして追加することになる。これらのビジネス拡充により、年間売上は100億を超えると予想される。同社2014年の年間売上は46億ドルだった。

一方、P&Gは基幹とする10事業の65ブランドにビジネスを集中させてより高い収益性を追求していくとしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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