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進化する米試供品の定期販売ビジネスーBirchboxバーチャルリアリティ体験を男性利用者に

化粧品やスキンケアの試供品定期販売ビジネスを展開している米Birchbox(ニューヨーク州)は、米バーチャルリアリティ(仮想現実)開発会社 River Studios(カリフォルニア州)と提携して、男性会員に三次元の世界を体験できるビューアを提供すると7月15日、発表した。

Screen Shot 2015-07-15 at 12.59.15この夏の企画として、River Studiosは特別に段ボールでデザインした3DビューアをBirchboxに提供する。 Birchboxの既存の男性会員は、8月の男性グルーミングの試供品と一緒に限定版3Dビューアを受け取ることになる。新規メンバーについては、8月10日までに契約した男性会員にも同様に 限定版3Dビューアを送付するとしている。

仮想体験を利用するには、River Studios が開発したアプリ“River VR”をスマホにダウンロードする。3Dビューアを装着して360度の臨場感あふれる映像を楽しむことができるという。メニューとして、レーシングカー、オートバイ、サーフィング、航空飛行などを取り揃えている。

Birchboxは女性への化粧品の試供サービスとして2010年に創業以来、男性メンバーへのサービス、カナダ市場への進出とビジネスを急速に拡大している。同社のサービスの加入者数は公表されていないが、男性でグルーミングに関心があり、試供品の定期契約をする年代層といえば、ある程度限定されるかもしれない。今回の提携は、クロスマーケティング(顧客の相互紹介)の一環としても注視してみたい。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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