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「カテプシンV」がメラニン色素などメラノソーム分解に関与

img_80303_1富士フイルム株式会社(東京都港区)は5日、シミの原因となるメラニン色素を含む「メラノソーム」が表皮細胞(ケラチノサイト)で分解される際に、タンパク質分解酵素「カテプシンV」が関与していることを発見したと発表した。

カテプシンVは、細胞内の消化器官「ライソソーム」に存在する酵素で、その量が減少すると、ケラチノサイトにメラノソームの蓄積が多くなり、ケラチノサイトの細胞分裂が抑制されてしまうことも確認した。

この結果は、カテプシンVの増減がターンオーバーによるメラニンの排出に関与していることを示唆している。また、同社は、米ぬか脂質に含有される成分「オリザノール」に、カテプシンV産生促進作用とメラノソーム分解促進作用があることを確認。

さらに、本成分を世界最小クラス20nmサイズで安定にナノ分散した「ナノオリザノール」の開発に成功した。粒子径を小さくすることにより、皮膚への浸透性向上が期待できる。同社は平成25年に、ケラチノサイト内でメラノソームが分解すること、さらに、その分解にはライソソームが関与していることを明らかにしており、このメカニズムについて研究を進めてきた。

今回新たに得られた研究成果を、機能性化粧品の開発に応用していく。なお、同研究の内容は、平成28年3月26日から29日まで開催される「日本薬学会第136年会」で発表する予定だ。

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