概要
糖化とは、体内のたんぱく質が余分な糖と結びついてたんぱく質が変性・劣化し、異常たんぱく質AGEs(最終糖化産物)が生成されること。異常たんぱく質AGEsはいったんつくられると分解されにくく、体内に蓄積されて皮膚のしみ・しわ・たるみ・代謝異常のほか、脱毛や骨の脆弱化など全身老化を促進させる。また体調不良やさまざまな病気(糖尿病合併症、アルツハイマー症、骨粗しょう症など)にかかるリスクをもたらすため、抗糖化は健康寿命を延ばすためのキーワードともなっており、美容のみならず生活習慣病や老化疾患対策の観点からも注目されている。
美容へのアプローチ
コラーゲン・エラスチンなど体内のたんぱく質の糖化が進むと、コラーゲンの分解・再合成という本来の代謝サイクルが滞り、肌の弾力性が失われていく。これを防ぐには、低GIの食品を摂取したり、間食を控えるなど、日々の食事の糖質・炭水化物の内容に気をつけ、過剰な糖を減らすことが大切。また適度な運動をすることで血糖値の急上昇を防ぐこともポイント。最近では糖化対策として、食事の際野菜を最初に食べる「ベジタブルファースト」を実践する人も増え、また抗糖化をテーマにした美容ドリンクや化粧品、サプリメントなどの開発も進んでいる。