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FDA、ブラックヘナタトゥーのリスクを警告

米国食品医薬品局(FDA)は夏休みのシーズン到来で、バケーション中に一時的な刺青として人気のあるヘナタトゥーの利用者が増えることを想定して、“ブラックヘナのタトゥーの危険性について注意するように“と6月15日、公式サイトでリリースした。ヘナはアフリカやアジア地域で育った植物から作られた赤茶色の着色料で、人々は何世紀もの間、皮膚、毛髪、爪を染めるために使用してきた。ただ、黒色のヘナは伝統的なヘナと異なる成分を使用したり追加しているので、“ヘナ”と表示されている製品でも含有成分には十分な注意が必要だという。

ヘナの自然な色を変えるために使用される成分に、一部の人でアレルギー反応を引き起こす危険性があるp-フェニレンジアミン(PPD)が含まれることがある。アメリカでは、PPDは皮膚を染色するための化粧品への使用は許可されていないが、ヘナはヘアカラーとして許可されている。

アレルギー反応は、使用直後にでるとは限らず、数日後、あるいはヘナタトゥーが消える時期の2〜3週間後に出るケースも報告されている。PPDが引き起こすアレルギー症状としては、患部のかゆみ、赤み、 炎症、 水泡などがあげられており、ひどくなると瘢痕となるケースもある。このような症状がでた場合は、早急に専門医に相談し、またFDAの消費者センターに連絡するよう警告している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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