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更年期障害の治療研究、厳密さが必要

更年期障害への植物ベース治療の研究に厳密さが必要という研究者の意見が6月21日、「JAMA Network」のプレスリリースで発表された。

閉経に伴う各種症状には、ホルモン補充療法を含めた各種の治療法がある。しかし、ホルモン補充療法には、心血管への悪影響や乳がんへの懸念があり、欧米では、40~50%の女性が植物ベースの治療法を含めた補完医療を選択している。

植物ベースの治療法には、食事での大豆摂取や大豆抽出物などの植物性エストロゲンの経口摂取、レッドクローバーやブラックコホシュなどの薬草、また漢方薬などがあり、更年期障害の広範囲な症状の緩和に役立っている。

オランダErasmus University Medical CenterのTaulant Muka博士らによる研究で、植物ベースの治療による試験62件(対象者6653人)を同定し、レビューとメタ分析により、ほてり、寝汗、膣乾燥などへの効果を分析した。

植物性エストロゲンの摂取は、寝汗、ほてりの減少、膣乾燥の改善と関連していた。漢方生薬ではなく、薬草療法のいくつかは自律神経失調の頻度減少と関連していた。しかし、各研究の正確さと品質にはばらつきがあった。研究の質とエビデンスの不均一性を正し、さらなる厳密な研究が必要であると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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