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2時間の運動で胃腸障害の可能性

運動することで胃腸の具合が悪くなる「運動誘発胃腸症候群」についての報告が6月7日、「Alimentary Pharmacology and Therapeutics」オンライン版に掲載された。

消化不良や便秘などは運動不足が原因といわれているが、今回は過剰な運動で胃腸に損傷が出る可能性を探った研究報告。報告をしたのはオーストラリアのMonash Universityの研究者ら。この胃腸損傷は「運動誘発胃腸症候群(Exercise-induced gastrointestinal syndrome)」と呼ばれている。研究では、胃腸障害、腸管壁浸漏、内毒素血症、胃腸運動および消化吸収不良のマーカーに対する運動の影響に焦点を当てた論文のシステマチックレビューを行った。

運動強度および持続時間が増加するにつれて、腸損傷、腸管壁浸漏および内毒素血症、また胃内容物排出の障害、小腸通過および吸収不良の減速が示された。熱ストレスおよびランニングモードの追加は、これらの胃腸障害のマーカーを悪化させると考えられた。

60% VO2max(最大酸素摂取量)で2時間以上の運動は、健康状態にかかわらず顕著な胃腸障害が現れる閾値と思われた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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