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犬を飼うことは高齢者の健康促進につながる

犬を飼うことにより高齢者は活動的になるという研究結果を英国リンカーン大学とグラスゴー・カレドニアン大学の研究者は、6月9日、発表した。研究グループは、ペットフード会社マースの傘下にあるウォルサム研究所ペット栄養学センターと協力して犬を飼っている高齢者と飼っていない高齢者の活動データを一年間収集して分析した。研究結果は「 BMC Public Health 」のオンライン版に2017年6月にリリースされた。

研究グループは、65歳以上で43名の犬を飼っている参加者と43名の犬を飼っていない参加者を対象に1日の歩行回数、歩行時間、立っていた時間、座っていた時間、座って活動した時間などを記録してもらいデータ分析した。

犬を飼っている参加者はそうでない参加者に比べて歩行時間が1日22分増え、2760歩数の増加という運動量の差異が明らかになった。座っていた時間や長期に座って動作した時間の比較ではグループ間に有意差はなかった。

世界保健機構(WHO)は高齢者の心臓病、脳卒中、多発性ガンなどの発病リスクを軽減するために週に最低150分の中度から強度の身体運動を推奨している。今回の研究結果から、主任研究員のPhilippa Dall博士は、1日20分の歩行時間の増加はWHOのガイドラインを満たすのに十分かもしれないとし、 犬との散歩が意味のある身体運動の改善を示している、などと述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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