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【2】カガエ カンポウ ブティック、健康や美容のお悩みを漢方で解決(上)

薬日本堂株式会社(東京都品川区)が展開する漢方ビューティブランド『カガエ カンポウ ブティック』は、“素肌そのものがいきいきと輝き、明るく自然な表情で、毎日を楽しめる暮らし”という世界観を体現した漢方専門店だ。東洋ハーブともいえる和漢植物と、心地よい香りで身体が本来持つ力を引き出すという考えに立った、一人ひとりに合った漢方をアドバイスしている。

カガエ カンポウ ブティックは、全国に計4店舗展開しており、その第1号店が2010年3月にオープンした、東京丸の内・仲通りに面する「丸の内本店」。店舗面積は116.83m2で、店内には漢方カウンセリングを受けるカウンターのほか、ハーブティ、サプリメント、スキンケア・ヘアケア商品などが並んでいる。

丸の内というオフィス街の立地柄、昼休みや仕事帰りに立ち寄るOLのほか、ビジネスマン、外国人観光客、主婦なども訪れる。来店者の8割は30~40代の女性で、健康や美容のお悩みを漢方で解決したいというお客がメインだが、和漢植物入りのお茶やコスメを試してみたいというお客もいるという。

漢方は、日本独自の健康哲学であり、漢方薬のみならず鍼灸、気功、薬膳など多岐にわたる日々の養生までを含む。自然のものを活用して、自然治癒力を高めようとする知恵が豊富に宿っている。漢方は、西洋医学と異なり「病気ではなく病人を診る」もので、人間全体のバランスを重視。そのため、病名がつかない“未病”に対してもアプローチできるという大きな特徴がある。

漢方理論は、陰陽論と五行説(木・火・土・金・水)から成り立っており、これらのバランスが崩れたときに不調が発生する。このうち五行説については、人体の器官や精神の変化にも応用でき、具体的には肝・心・脾・肺・腎の五臓に対応し、それぞれの生理機能が失調すると身体の不調となって現れる。

また、五臓がバランスよく働くことで、生命活動の基礎となる気・血・水を生成・運搬・貯蔵することができる。逆に気・血・水のどれかが不足した巡りが滞ったりすれば、不調が出てくる。

美容も同様で、肌荒れ、むくみ、にきび、ダイエットなどのお悩みも、元をたどれば身体のバランスの乱れによるもの。美容というと、美肌を想像することが多いが、「肌は内臓の鏡」という言葉があるように、美しい肌をつくるには食事やライフスタイルを含めて、内側からのケアが不可欠となる。そのため、自然治癒力を高めて内側からバランスを整える漢方薬は、美容のトラブルに適していると言える。また漢方は、健康になるための食生活や毎日の暮らし方といった日々の養生も含まれることから、美容にとても向いている。※(下)に続く

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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