【連載】美容漢方~漢方の新たな市場を創出~【6】井藤漢方製薬、健康・美容食品で女性を美しくする
2016.12.27
編集部
健康食品をはじめ医薬品、医薬部外品などを製造・販売する井藤漢方製薬株式会社(大阪府東大阪市)は、予防医療・セルフメディケーションの観点から、健康寿命の延伸に貢献できる各種の健康・美容商品を展開している。
同社の前身は、1887年に開業した漢方薬卸売業。1990年代には漢方エキス剤の製造を開始して漢方薬局などに提供してきた。その後、健康食品の開発・製造に大きくシフトしたことから、現在のラインナップ商品の9割以上は健康食品が占めている。漢方薬は葛根湯を残すのみ。
葛根湯は、ゾクゾクする寒気を感じた時にすぐ飲むのがポイント。同社では、効果・即効性を上げたい場合、水ではなく適温のお湯で服用することを勧めている。例えば、カップに水を入れて、電子レンジで加熱するだけ。葛根湯には精油成分(揮発成分)が含まれているため、お湯で服用すると、より効果を発揮するという。
健康・美容関連では、美容素材として知られる「ハトムギ」を配合した粉末ドリンク「ハトムギ 国産18雑穀」の販売を開始した。ハトムギは、イネ科ジュズダマ属の穀物で、化粧品素材としても活用されている。「女性は身体に水がたまる“水毒”体質が多く、身体が冷えやすい。現代社会では、オフィスの空調環境が良いため、特に若い女性は汗をかかない。そのため水代謝が悪くなっている思う」(営業部部長 江川雅彦氏)と分析。利尿効果のあるハトムギの利用を勧める。
「ハトムギ 国産18雑穀」には、外皮を取り除いた皮去りハトムギの粉末6000mg(10g当たり)を配合した上、赤米、黒米、高きび、アマランサス、黒胡麻、発芽玄米など18種類の国産雑穀素材混合粉末と、30種類の野菜と果物(大麦若葉、人参など野菜素材14種・りんご、オレンジ、レモン、ブルーベリーなど果物素材を16種)の粉末を配合。内側からキレイを目指す美容粉末ドリンクになっている。水に溶かして飲む以外にも、豆乳や牛乳、カフェオレ、ミルクティー、ヨーグルトなどに混ぜたりと、アレンジ可能なきなこ風味を採用している。さらに、変わった飲み方として、「膝関節が痛い人には、ハトムギとグルコサミン&コンドロイチンを合わせて飲むのがお勧め」(江川氏)という。
美容食品で売れ筋は「エクスプラセンタ」シリーズ。トレーサビリティーが行き届いた、日本国内で飼育された豚の胎盤を採用している。プラセンタをはじめ5つの美容成分を盛り込みつつ、すっきりおいしいレモン&ライム味で、飲むエステとして人気が高い。また、「コラーゲン・低分子ヒアルロン酸」は、コラーゲンペプチドに豚皮由来のゼラチンを使用。「動物臭の臭みがないのが特徴」(江川氏)だ。コーヒー、ヨーグルト、味噌汁など何に混ぜても溶けやすくなっている。
ダイエット関連では、「チアシード&オオバコ」がある。食事量を減らしたい人に満腹感が維持できるもので、おやつ代わりにもなり、さまざまなシーンに合わせた食べ方がある。また、「黒減肥茶」は、プアール茶、黒大豆、杜仲葉、桑の葉、ショウガ、ラフマ葉など12種類の健康素材をブレンドしている。このほか、健康茶関連では、「しょうが紅茶」「黒豆茶」「徳用はとむぎ茶」「徳用どくだみ茶」など様々な種類をラインナップしている。「エステサロンや理美容院でもお客へのサービスとして提供できる」(江川氏)と勧めている。
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