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化膿性汗腺炎で皮膚の状態と生活の質が低下

化膿性汗腺炎で生活の質および性的健康も損なわれるという研究結果が2月24日、「British Journal of Dermatology」オンライン版に掲載された。

化膿性汗腺炎は脇や股などの汗腺が多い部位に起こる急性または慢性の化膿性のしこり。病状が進むにつれてしこりは腫れ、膿瘍(うみ)を持つ。今回は化膿性汗腺炎患者916人を対象に多施設横断調査を実施し、300人がアンケート調査に回答した。

皮膚の状態が生活にどのくらい影響を与えるかを評価する「皮膚の状態に関するアンケート:Dermatology Life Quality Index」は、皮膚の状態のせいで「恥ずかしく思った」、「仕事や勉強ができなかった」、「友人、身内との関係に問題があった」、「性生活に支障があった」などが質問項目に含まれている。このアンケートおよび、女性性機能指数、国際勃起機能指数、アリゾナ性体験尺度による評価を実施した。その結果、患者の生活の質および性的健康の低下が明らかになった。性的健康は女性の生活の質と関連したが、男性では関連しなかった。生活の質の悪化は肛門生殖器症状、汗腺炎の早期発症、疾患重症度および活動性と関連した。

「医師は患者に対し、性的機能についてためらわずに質問すべきであり、必要であれば心理的支援を提供するべき」と研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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