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米国の女性の4割以上が天然成分のスキンケアを選ぶ

アメリカの女性の自然志向スキンケアを求める傾向がここ数年でより強くなってきているようだ。グローバル情報会社NPDグループは報告書「Women’s Facial Skincare Consumer Report 2017」の中で、アメリカの女性の40〜50%は顔のスキンケア製品には天然または有機成分を積極的に求めており、 香料、パラベン、フタル酸塩、硫酸塩、グルテンなどの成分を避けるようにしているという消費者動向を9月18日、発表した。

2015年の調査では、フェイシャルスキンケア利用者の43%が、通常、天然/有機成分で作られた製品を求めると回答したのに対して、2017年の同調査では賛同者が回答者の48%に増加した。 スキンケア利用者の40%は通常、パラベン、フタル酸エステル、硫酸エステル、グルテンを含まない製品を購入すると回答(2015年は33%)。また、50%は、低刺激性/敏感肌用または無香料用のスキンケア製品を使用するとした(2015年は47%)。

NPDの小売販売時点データによれば、2017年8月までの12ヶ月間で、天然成分を使用し環境保全を促進するプレステージブランドのスキンケアの売上高は13%増加し、おおよそ13億ドルの市場規模に達したと推測される。これはスキンケア総売上高の4分の1近くを占める。

「食べ物から着る衣服まで自然で安全な成分を求める傾向がある」と NPDグループのエグゼクティブディレクターで美容業界のアナリスト、ラリッサ・ジェンセン(Larissa Jensen)氏は、指摘する。 今日の消費者は、透明性と完全な情報の開示を期待しているので、ブランドは、使用する原材料と製品テストなどについて明確に伝えることが重要だと、コメントしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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