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「アメリカの効率的経営企業ランキング」にジョンソン&ジョンソン4位、P&G6位にードラッガー研究所

米カリフォルニア州のクレアモント大学院大学のドラッガー研究所は、独自に開発した企業評価に基づき、アメリカの企業693社を格付けして効率的に経営されている企業ランキング「2017 Company Rankings」をこのほど、ウェブサイトで発表した。首位を獲得したのはアマゾン・ドット・コムで、アップル(2位)、グーグルの親会社アルファベット(3位)が最も効率的経営を評価される中、パーソナルケア、ヘルスケア部門からはジョンソン・エンド・ジョンソンが4位、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)はマイクロソフト社と同位の6位にランク入りした。

企業評価のメソッドは、研究所の創始者で近代的経営学の故ピーター・ドラッガー氏が提唱していた「顧客満足」、「従業員のエンゲージメントと開発」、「イノベーション」、「社会的責任」、「財務力」の5原則に基づいている。「顧客満足度」と「イノベーション」は8項目に細分化して、あとの3原則は各7項目と合計37項目で得点を出して総合的に効率度を算定した。

ハイテク企業は「イノベーション」の評価が極めて高く、著名な6社がトップ10に入った。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「従業員のエンゲージメントと開発」と「社会的責任」で高得点を獲得して4位、P&Gは「財務力」で高得点を得て6位に入った。

上位20社までリストをみると、 家庭用消費財メーカーのクロロックス・カンパニーが15位、コルゲート・パーモリーブは17位に入っている。

ドラッガー氏が生前、米ウォールストリートジャーナル(WSJ)に定期的に寄稿していたことなどから、WSJは、12月6日、「The 250 Most Effective Managed U.S. Companies(最も効率的に経営されている米国企業250社)」と題して、特集記事を掲載した。ドラッガー研究所のランキングは“企業の能力を生産性や利益を重視して評価するのではなく、総合力を評価していることがこれまでの企業ランキングとは一線を画す”などと報じている。

アメリカの企業ランキング2017 ドラッガー研究所
【最も効率的に経営されている米企業トップ10(効率度スコア)】
1.アマゾン・ドット・コム (89.0)
2.アップル (88.4)
3.アルファベット (86.7)
4.ジョンソン・エンド・ジョンソン (83.4)
5.アイビーエム (80.7)
6.マイクロソフト (79.5)
6.プロクター・アンド・ギャンブル (79.5)
8.3M (78.8)
9.シスコシステムズ(77.8)
10.Nvidia (76.8)

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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