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2018年アメリカのフード業界の展望と予測

企業の広報・戦略的コミュニケーションを提供するMSLグループは、このほど、2018年にはアメリカの食飲料産業の革新がより加速するという予測を発表した。幅広い技術革新によって、消費者が望む食べ物や飲み物の入手がより迅速に容易に入手できるようになってきている。昨年、アマゾン・ドット・コムが米高級スーパーのホールフーズ・マーケットを買収し、食料品小売業界で新たな挑戦が始まっているようだ。同社の食品業界専門家は、アメリカのフード業界における6つのトレンドを次のように予測した。

【アメリカのフード業界の6つのトレンド】

クリーン・パッケージング
クリーンな素材や成分の追求に加えて、パッケージングにもクリーンな容器や包装などを駆使する傾向がみられる。“何も隠すものはありません、全てクリーンです”というメッセージが込められるという。シンプル、正直さが最新トレンドで、今後は、簡単に開けられるパッケージや一回利用のパッケージなど種類が増えると予測される。

植物性のミルクと酪農
アーモンドミルクの普及に代表されるが植物性のタンパク質の商品化がより活発になってきている。あらゆるナッツやシード類からノンデイリー(乳製品フリー)の飲料が市場に出回っている。炭水化物の代用として スクワッシュのパスタ、野菜のステーキなども出てきている。

即効の満足感
現代のゴールドラッシュのように、消費者の空腹感を即効に埋めるためにモバイルアプリ、新しい宅配サービスなど競争が激化している。

地元のアーティサン酪農家
地元の酪農家の製品が再開発されている。牛乳離れはあるものの、牧草で飼育された(グラスフェッド)の食肉や酪農製品は注目を集めている。

リテールの実験(挑戦)
アマゾン・ドット・コムが食品小売業者に“破壊”をもたらすと予測される。 店内での特別なオファーやオンラインでのパーソナライズされた実験的サービスなどが期待される。

ウルトラパーソナライゼーション
食品メーカーは消費者のアレルギーや嗜好にあわせた製品開発を推進してきたが、今後はより一層、個人ベースの好みにあうような調合や組み合わせが要求されるようになってくると予測される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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