オメガ3サプリ、心血管疾患予防効果は疑問

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2018.02.5

国際部

オメガ3脂肪酸サプリメントと心血管疾患リスクに関する臨床試験のメタ解析の結果が、1月31日、「JAMA Cardiology」オンラインに掲載された。

現在のガイドラインでは、心血管疾患の既往のある患者への再発予防に海洋性オメガ3脂肪酸サプリメントの服用が推奨されているが、オメガ3脂肪酸の大規模な臨床試験では、心血管疾患予防効果の明らかなエビデンスは報告されていない。そこで今回、オメガ3脂肪酸サプリメントと心血管疾患リスクの関連性を評価した大規模無作為化臨床試験(参加者500人以上、治療期間1年以上)10件のメタ解析を行った。試験に参加した高リスク患者は77917人、うち61.4%(47803人)は男性、平均年齢は64.0歳。平均追跡期間は4.4年だった。主な評価項目には、致死的冠動脈性心疾患、非致死性心筋梗塞、脳卒中、主要な血管イベントおよび全原因死亡率。研究集団サブグループにおける主要な血管イベントが含まれていた。

その結果、オメガ3脂肪酸サプリメント(エイコサペンタエン酸の一日量226~1800mg)の摂取と心疾患発症または死亡には有意な関連性が見られなかった。また、冠動脈疾患、糖尿病、高い脂質レベル、スタチン服用などの条件を持つサブグループで考慮しても、オメガ3脂肪酸サプリメントと主要な心血管イベントの発生とは関連しなかった。

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