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肥満治療進まぬ原因に医師や看護師の知識不足

医療関係者の肥満治療に関する理解は限定的だったという調査結果が3月26日、肥満学会(The Obesity Society、本部:アメリカメリーランド州)からプレスリリースされた。調査の詳細は、学会誌「Obesity」に掲載されている。

米国成人の肥満率は高いが、肥満治療率は依然として低いままである。この原因として、医療関係者は、時間不足、および肥満患者を治療するための知識の欠如を挙げている。今回の調査は、肥満の非外科的治療のためのエビデンスベースのガイドラインに関するヘルスケア専門家の知識を評価した。

調査対象を内科医、家庭医、産科医/婦人科医、看護師からの1506人とし、ネット調査で回答してもらった。「肥満相談は毎月2回、個人またはグループの設定で最低6ヵ月間行う必要がある」という、米国予防サービスタスクフォース、メディケアおよびメディケイドサービスのガイドラインに準拠した回答をしたのは16%、「薬物療法の対象者は、併存疾患のあるBMI27以上の肥満者」と正しく回答したのは15%などの調査結果が得られた。これらの結果から、ほとんどの提供者が行動カウンセリングや薬物療法などの推奨される肥満治療の知識と理解が不足していることを示している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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