美容用具のローラーで頬に傷、国民生活センターが商品テスト

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2013.07.9

編集部

国民生活センターは、「ローラータイプの美容用具(充電式)を顔に使用したら、頬がヒリヒリした。商品に問題がないか調べてほしい」との消費者からの依頼で、商品テストを実施。その結果を7月5日に公表した。

問題の商品は、本体の軸に取り付けたアタッチメントが回転し、肌に当てた際には肌をもむような動きをするタイプのローラー。同センターによると、相談者からの聞き取り調査では、左の頬を斜め上にすくい上げるように使用した際に受傷したとのことで、相談者の左頬の下部に三日月形の傷がみられた。

ローラーで傷のテスト結果同センターで、相談者が使用した際と同条件で、平らな粘土上で使用してみたところ、本体を傾けた場合には、粘土表面に三日月形の軌跡が残った。この軌跡は、事故時に相談者の頬にできたとされる傷の形状に近いものだった。

この商品は使用面が柔らかかったり、たるみ等がある場合には、巻き込みを起こしやすかった。しかし、顔への使用に関しては、「本体を傾けて使用しない」等の注意表示はなかった。テストの結果を受けた依頼センターのあっせんにより、商品の購入代金は全額返金された。また、商品には、商品を顔に使用する際の注意表示について「肌には柔らかく当て、決して強く押し当てない」、「傾けて使用しない」という表示を追加することになった。同センターから、輸入販売元にテスト結果を説明したところ、巻き込み防止のためにローラー外側のエッジを丸める等、商品改善の検討を行っているとのことだった。

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