良質なパッケージングは製品価値を上げる知覚効果あり
2018.06.19
国際部
良質なパッケージングは製品価値を上げる知覚効果があるという調査結果をこのほど、アメリカの包装会社Pregisは発表した。プレミアムパッケージングで配送された製品の中身の期待価値は簡易包装で送られてきた製品の中身よりも45%高く評価される結果となった。
同社はウィスコンシン大学のマーロー教授率いるマーケティング研究チームに委託してオンラインショッピングをよく利用する20代半ばから30代後半の60人を対象に、梱包方法が消費者にどのような影響を与えるかを調査した。
製品の中身に使ったのは25ドルの竹の皿。オンライン検索では類似の竹皿は15〜200ドルの価格帯とでてくる。プレミアムな梱包として白色の箱にハイブリッドクッションを中敷に使い、竹皿も白いペーパーでラッピングして「ありがとう」というシール、白いテープや白いリボンなども梱包材に利用した。もう一方の簡易梱包は、茶色の段ボール箱に白色ポリスチレンフォームのプロテクトだけの経済的な梱包で茶色のダクトテープで止める方法を選んだ。30人ずつ、2つのグループに分けて、梱包された製品を開封してもらい、開封後に価格期待値、受け取った時の感情などを問うた。プレミアム梱包を開封したグループの製品の予想小売価格は平均49.07ドルで、自分が購入する場合に支払う価格は平均27.77ドルとなった。
簡易梱包を開封したグループの予想小売価格は平均33.83ドルで、購入する場合に支払う価格は平均21.30ドルだった。簡易梱包をした場合に製品に支払う価格はプレミアム梱包より30%下回った。予想小売価格ではプレミアム梱包と簡易梱包ではプリミアム梱包が45%高価に見積もられる結果がでた。
開封した時の感情調査では、1〜7のスケールで評価してもらった。プレミアム梱包はドキドキするとの感情のスケールで4.8をマークし、簡易梱包はドキドキ感のスケールは4.1だった。
- 参考リンク
- pregis.com