ベーリンガーインゲルハイム とアショカはこのほど、今年初めに行ったオンライン・コンペティション「ヘルスケアシステムの変革：社会を変えるビジネスモデル（Transforming Health Systems: Gamechanging Business Models）」で、ヘルスケアシステムでの深刻な問題に対し革新的な解決法を見出した3つのビジネスモデルを選出したことを発表した。
同コンペティションは、「Making More Health-人々のより良い健康の実現を目指して━」と称するベーリンガーインゲルハイムとアショカのグローバル・パートナーシップの一環として2011年に初めて開催。今回の第2回目のコンペティションは、2013年1月に受付を開始し、61カ国から264件の応募があった。
ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長のProf. アンドレアス・バーナーは、「応募者の革新的なアイデアのクオリティの高さに感動した。受賞した各アイデアはヘルスケアシステムの未来に目を向けたもので、革新的なビジネスモデルで患者のために効果的で有益なヘルスケアを実現しようとするもの」とコメントしている。
受賞したビジネスモデルは以下の通り。
【優勝】Registries for ALL: Reg4ALL（応募者：Registries for All）
Reg4ALLは、世界初となる参加者主導型の健康と疾患情報に関する情報プラットフォーム。このReg4ALLという疾患横断型のプラットフォームでは、患者と治療法の研究に取り組む研究者たちがつながり、治験への参加者を探すこともできる。
【準優勝】オーラルヘルスケアへのアクセス改善（応募者：Sarrell Dental）
Sarrell Dentalはアラバマ州唯一のフルタイムのメディケイドプロバイダー。メディケイドの対象となっている子どもたちに質の高いデンタルケアを提供しており、政府の治療費負担も低減させている。
【アイデア賞】Sucre Blue（応募者：Sucre Blue）
Sucre Blueでは、バンガロール郊外（インド）の低収入村落の女性たちを教育して雇用。女性たちはコミュニティーの医療従事者となり、農村地域で低コストの糖尿病診断サービスを提供している。
アショカのプレジデントDiana Wells（ダイアナ・ウェルズ）氏は、「ベーリンガーインゲルハイムとパートナーシップを結んだことで、今回も再び革新的アイデアの数々が日の目を見ることとなった。こうしたアイデアは、患者さんや介護者、ヘルスケアシステムにとって大きな前進となる」と話している。
