女性の香水の売上は世界的レベルで高成長を遂げていて、なかでも「セレブ」と呼ばれる人気歌手など がプロディースしたブランド製品が市場を牽引しているーという興味深い結果が米リサーチ会社NPD(本社: ニューヨーク州)から報告された。
同社のリサーチ結果によると、2013年1月から2013年5月までの5ヶ月間で、女性用香水の売上は前年同期間と比べて5%増加しており、その内訳をみるとセレブの製品は14%以上も売上を伸ばしたという。セレブの香水の中で人気製品はビヨンセの 「Heart」、ブリトニー・スピアーズの「Fantasy」、レディー・ガガの「Fame」、ニッキー・ミナージュの「Pink Friday」、SJPの「Lovely」など。
ティーンに人気のジャスティン・ビーバーは2011年6月に「Someday」という香水の発売を開始して以来、3年連続で新製品を市場投入している。「Someday」は短期間でその年の売上第一という記録的な人気商品となり、翌2012年には「Girlfriend」を発表、今年は「The Key」という新製品を販売。世界市場に先行してアメリカでは、6月28日よりメーシーズ・デパートメントで販売を開始した。新しい香水のコンセプトとして、ジャスティン・ビーバーはファンに「夢をいつも信じて」というメッセージを伝えたいとしている。
また、イギリスの人気歌手グループ、One Directionは今夏、香水の販売を開始すると発表した。デビュー製品は「Our Moment」で、公式サイトによると、フレグランスにピンクグレープフルーツ、ワイルドベリーなどの香りを調合し、ジャスミン、ムスクのスパイスなどもエッセンスとして加える香水になるらしい。アメリカ、イギリスで8月25日から販売される予定である。
英国NPDグループのディレクター、ジューン・ジェンセン氏は「セレブリティー香水の消費者のターゲットは若い世代の女性で、プレステージ香水より低価格の値段設定になっている。成功への鍵は、香水メーカーが、消費者市場の動向を理解して、どのAーリストのセレブが”セレブ香水”になるかを掌握することにあるのではないだろうか」と話している。
