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2017年度の頭髪化粧品市場は前年度比0.9%増の4644憶円

調査会社のTPCマーケティングリサーチ株式会社(大阪府大阪市)がまとめた「2018年 頭髪化粧品の市場分析調査」によると、2017年度の頭髪化粧品市場は前年度比0.9%増の4644憶円となった。特にヘアケア分野は900円以上のプレミアム商品が好調だった。

ヘアカラー分野では、若年人口の減少により黒髪用が縮小傾向にあるものの、白髪用が拡大し、2015年度から3年連続で増加となった。ヘアメイク分野では、ナチュラルなトレンドヘアが続いていることが影響し、市場が縮小傾向となっている。

2018年度については、微増で推移すると見込んでいる。ヘアケア分野は、大容量タイプの詰め替え用の普及により減少の見通しであるものの、主要企業は引き続きプレミアムヘアケアの強化を図っていく意向だ。また、育毛商品分野では、30~40代のライトユーザーに向けた製品や販促を強化していることから、好調に推移するとみられる。

一方、企業別に見ると、花王株式会社(東京都中央区)が774.5億円とシェアトップとなった。次いで、株式会社資生堂(東京都中央区)が451億円、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社(東京都目黒区)が411億円、ホーユー株式会社(愛知県名古屋市)が346億円、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(兵庫県神戸市)が320.5億円などで続いている。

2017年度に伸長率の高かった企業としては、株式会社ソーシャルテック(東京都新宿区)、日本ロレアル株式会社(東京都新宿区)が挙げられる。ソーシャルテックは、返金保証制度を前面に打ち出している点や、自社のコールセンターに毛髪診断士を配置している点など、ユーザーに安心感を与えることで売上を伸ばしている。

日本ロレアルは、主力の『ロレアルパリ』は、『エルセーヴエクストラオーディナリーオイルラクレムラヴォンクレンジングクリーム』の販促に注力したことで2桁増となっている。また、『キールズ』は、男性用ヘアケアライン『グルーミングソリューションズ』を導入し、男性の新規顧客を獲得している。

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